BBB MAG. / RECOMMEND2026.10.06 — TOKYO

【26年9月】Burn Baby Burn Recommend.

BURN BABY BURN MAGAZINEINDEPENDENT MUSIC WRITING / 2026.10.06
FULL ARTICLE / 2026.10.06

こんにちは!
今月もレコメンドです!
今回はアルバム4枚シングル4枚です!

シングル2枚はSpanish horses
遠藤さんと僕、ミーティングなしで書いた所同じバンドから2曲になりました!
激推しバンドという事でご覧ください!、


アルバム
①Lex Walton『ULTIMATE LOVE FOREVER』

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ARTWORK / 01

8月末のリリースなんですが、良すぎたので紹介させてください。ピッチ・フォークで「Best New Albums」を獲得し、10年代のインターネット文化を通過した新たなロックンロール・リバイバルとして各所から絶賛される、Sub Popからのデビュー作。7曲で19分。不安定で実験的な音像ながら、とにかく曲がいい。Lex WaltonはNY出身のマルチ・アーティスト。シンガーソングライターとしてだけでなく、俳優としても活動し、MVも自ら手掛ける。『Hipster Runoff』のMVでは2000年代インディー・バンドの栄光と挫折を自ら演じ、切り取っていく。メタな視点はありながらもその切実さは伝わってくるし、その激しいヴォーカルからは、どこか救われるような感覚がある。
(遠藤孝行)

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②The Tubs 『HARD LIFE』

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ARTWORK / 02

おそらく僕が2025年にDJで最もかけた曲は、The Tubsの前作に収録された「Narcissist」でした。
The Tubsは、僕にとってかなりど真ん中のギターポップ・バンドです。ただ、僕らの世代がギターポップに触れる入口を考えると、Mac DeMarco以降のベッドルームポップだったり、宅録的なローファイ・サウンドだったり、どこか力の抜けた音楽を経由することが多かったように思います。
その感覚からすると、The Tubsはかなり異質です。ベッドルームとは程遠い、生々しく鳴るギターとバンドの推進力。その真ん中には、繊細さよりもまず声と身体で押し切るような、妙にマッチョなフロントマンがいる。今のインディー・シーンでは、むしろこういう存在のほうが珍しく感じます。
面白いのは、そんなフィジカルな部分を失わないまま、作品を追うごとにどんどんポップになっていること。ギターの鋭さや演奏の勢いはそのままに、メロディは以前より明快になり、一度聴いただけで残る瞬間が増えている。
懐古的なギターポップをやっているというより、今では少し古臭くさえ見える「バンドが鳴らすポップス」の強さを、現在形でもう一度成立させている。その不器用なくらい真っ直ぐな感じも含めて、僕がThe Tubsを好きな理由なのだと思います。(秋山真三)

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③Boy Harsher  『GET MEAN』

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ARTWORK / 03

Boy Harsherは過去作を聴いて、もっと暗くて、冷たい様なイメージがありました。
今作『GET MEAN』を聴いて驚いたのは、今聴くのにすごく心地よいシンセポップになっていること。もちろん無機質なビートや身体に響く低音は残っているのに、その上を走るメロディが妙に素直で、一瞬80年代のポップスを聴いているような感覚になります。
DarkwaveやEBMの格好良さって、下手をすると「暗い」「硬い」という感覚になる事が多い気がするんですがBoy Harsherは、そこから少しずつ外へ出ているように聞こえます。
何度も挙げている『I SAW THE TV GLOW』のサントラにあった、内省的なのにどこかドリーミーで、夜の中にずっと浸っていたくなるような感触が、まさにこのアルバムにも当てはまると思います。

特に「Jeans」が好きです。こんなにキャッチーなのに、ちゃんとBoy Harsherのままなのが面白い。怖さと色気とポップさが同じ場所にあって、彼らが元々持っていたものを薄めたというより、今まで暗闇に隠れてたポップが出てきた感覚。
今月一番聞いた新譜になりました。(秋山真三)

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④This Is Lorelei『The Singer in My band』

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ARTWORK / 04

NYのデュオWater From Your Eyesとしての活動でも知られるNate Amosのソロ・プロジェクト。実験的でキャッチーな印象のデュオとは違い、今作ではアコースティックなグッド・メロディが並ぶ。24年の前作のデラックス・エディションで25年発表され話題を呼んだMJ Lendermanのカバー・バージョンから注目しているという方も多いかも。今作は自らプロデュースを務め、ストレートなフォーク/カントリーを届ける。Alex G〜Big Thiefの系譜を受け継ぎながら、よりカラッとしたシンプルで抜けの良いサウンド。何度も繰り返し聴けるようなそんな1枚。
(遠藤孝行)

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❶300SkullsAndCounting & Jenny Sparks「The Ballad of St Nick’s Park」

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ARTWORK / 05

300SkullsAndCountingは、スクリーモ、chiptune、breakcore、grimeなんかを全部同じテンションで鳴らすWarwick出身の変な男。一聴すると100 gecs以降のハイパーポップにも聴こえますが、やっていることは物凄くヒップホップの伝統に則った地元讃美歌です。
タイトルになっているSt Nick’s Parkは、彼が育ったWarwick/Leamington Spaに実際にあったスケートパークのこと。そこで過ごした時間や友達との記憶を、やたら具体的な固有名詞やエピソードと一緒に歌っている。地元を綺麗に美化するというより、当時そこにあったしょうもないものまで全部ひっくるめて残そうとしている感じが良い。歌詞にKing Kruleの名前が普通に出てくるところにも、スキニージーンズdisにも、その世代のリアルを感じます。
音だけ切り取ればかなりネット以降というか、めちゃくちゃで新しいことをやっているように聴こえる。でも、地元の公園や仲間を固有名詞のまま歌にして、自分たちだけの場所を神話にしていく感覚はかなり古典的。それこそヒップホップがずっとやってきたことにも思えます。そこにスクリーモの絶叫やゲームみたいな電子音、Jenny SparksのUK basslineが全部乗っかっているのが面白い。

最初は単純に「なんだこの音」と思って聴いていたのに、背景や歌詞を知ってから急に人間臭く聴こえるように。ふざけているようでかなり切実で懐かしいのに全然懐古的じゃない。聴けば聴くほど惚れてしまうシングルです。(秋山真三)

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❷Spanish Horses 「some people」

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ARTWORK / 06

ここ最近Westside Cowboyを筆頭に、UKの若いギターバンドがまた面白くなっている気がします。
少し前までのSouth London周辺にはblack midiやBlack Country, New Roadに代表されるような、複雑で緊張感のあるバンドがたくさん出てきて、僕もかなり夢中になっていました。ただ、あの辺りのバンドも良い意味でフレッシュ感が無くなってきて、今はMan/Woman/Chainsawをはじめ、もう少し若くて荒削りなバンドにフレッシュさを求めている自分がいます。
今回のSpanish Horsesもその一つ。最近はそこから反動するように、もっとルーズで単純なギターバンドが出てきている気がします。Spanish Horsesはパリで結成され、現在はロンドンを拠点に活動しているバンド。名前をAztec Cameraの曲から取っていたり、Velvet UndergroundやThe Modern Lovers、Television、Pavementなんかを普通に通過していたりと、ルーツだけを見るとかなり古典的です。
こう考えると、Westside Cowboyが自分たちの音楽を「Britainicana」と呼んでいるのにも通じる部分があって、どちらも過去の音楽をわざわざ新しく見せようとしていない。特に共通して感じるのが、Pavementみたいな妙な脱力感。演奏も歌も少しヨレていて、何か物凄いことをやってやろうという感じがしない。でも今はむしろ、その力の抜け方がすごく新鮮に聞こえます。(秋山真三)

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❸Spanish Horses 「Hey Man(Hey Man!)」

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CardinalsやMan/Woman/Chainsawも輩出してきたSo Young Recordsからリリース、ロンドン拠点の新人バンドのデビュー・シングル。とにかく、徐々に音が足されビルドアップしていくイントロが素晴らしい。オルガン?から流れるようにギターが加わり、30秒後にドラムが入ってきて、そこから囁くような少しルーズなヴォーカルが始まる。90’s感もあり少し懐かしさは感じるものの、この気怠さはありながらも、躍動感があるこの曲は最近で一番好きかも。ギターのAlbert CockerはあのPULPのフロントマンJarvis Cockerの息子さんとの事。今後が楽しみ。(遠藤孝行)

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❹Worldpeace DMT「Gabriel」

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「君がそこにいることで世界はより良い場所になる」。The Flaming LipsやThe Polyphonic Spreeを彷彿とさせるようなシンフォニックでカラフルなサウンドの中でこのコーラスが繰り返されると少しうるうる来てしまう。そしてGabrielとは誰なのか。中心人物のLeo FinchamにバンドThe FemcelsのRowan Pleaseが加わりロンドンで活動する素敵なデュオ。ベッドルーム・ポップより外側へと発展させていくような手作り感あるインディー・ポップ。救われるというのは言い過ぎだけど、ちょっと違う視点をくれるのが音楽の良いところ。今年7月ミックステープに続き2ndアルバムがもうすぐリリース予定。(遠藤孝行)

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今回もありがとうございました!
BBBは11月に2つパーティーを予定していまして。
一つは11/8(日)の下北沢suns
ゲストは既に決まっていてBBB最近秋山激推しのdjさんとBBBお馴染みのdjが登場予定です!

でもう一つは11/29(日) 渋谷oto
いい肉の日は大変お世話になってる陸パイセンのパーティとコラボします!
どちらもBBBど真ん中のインディロックがかかるパーティになっています。
どちらもDAY timeの開催なのでスケジュール空けてお待ち下さい!
間も無く解禁します!

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BURN BABY BURN. / MAGAZINE

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