BURN BABY BURNセレクト4月おすすめ盤。
今月はアルバム3枚にシングル5枚をご紹介。
① My New Band Believe 『My New Band Believe 』

きっと今年の年間ベストで見かける事になるだろう。元Black Midi のベーシストcameron pictonの新作『My New Band Believe』
BLACK MIDI時代の彼の印象的な曲は「still」
位だったので、cameron pictonの才能に圧倒された今作であったしMatt Kwasniewski-Kelvinが亡くなった時にも思ったが、如何にBLACK MIDIがスーパーバンドで何処までcameron pictonが携わっているのか気になって仕方がない。
アルバムの内容は意外にもsurf's upの頃のBeach Boysやrevolverの時位のThe Beatlesの影響下にいるような内省的なソングライティング。
特に「Target Practice」や「Opposite Teacher」や「ONE NIGHT」
トラディショナルな旋律の中にBLACK MIDI証の盛大なオーケストラとエフェクト。Geordie Greepがアルバムを出した頃にcameronがThe Beatlesの「For No One」を演奏してる動画が印象的で最近のライブではカバーを一部演奏していて、その辺りからも彼のPOPな部分がBLACK MIDIにも今作にも滲み出ているように感じ、今作は2020年代の名作としてBLACK MIDIのディスコグラフィーの横で並んで欲しいと思いました。必聴です。(秋山真三)
②FROG 『Frog For Sale』

NYクイーンズを拠点に活動する兄弟ユニットFrogの抱きしめたくなるようなアルバム。2013年のデビュー以降コンスタントに活動し、2019年に一度休止。コロナ禍を経て2023年に再始動をした彼らは初期の荒々しさのあるサウンドから、今作のようにピアノも取り入れ、よりクラシカルなスタイルに。アルバムタイトルよろしく今作はマッカートニー風な楽曲が並ぶ。
ただ録音は整っていて品があるというよりは、ある曲ではヴォーカルが大きかったり(個人の感想)、よりラフで生々しくハンドメイドな感じで、それもどこか愛おしいというか。リリースが待たれるThe Lemon Twigsの新作と一緒に今作を聴くのも良いんじゃないでしょうか。(遠藤孝行)
③FRIKO 『some thing worth waiting』

1stアルバム『Where We’ve Been, Where We Go From Here』で大きなブレイクを果たしたFRIKO。
続く2ndアルバムは、結果的に彼らの持つBright Eyesや初期Black Country, New Roadに通じる音楽性を保ちながらも、弦楽器を含めたアンサンブルの面で確実な進化を感じさせる作品になっています。全体としては前作の延長線上にありながら、そのスケールはより広がっている印象です。
B面では、よりしっとりとしたアコースティック主体の側面が強く現れ、バンドの繊細な一面が際立っています。中でも「Seven Degrees」は、一見するとThe Beatles「Hey Jude」のようなシンガロングを誘うポップさを持ちながら、その内側にはFRIKO特有の荒々しい感情の高まりがしっかりありアルバム全体を通しても緩急のバランスが良く、最後まで聴きどころのある構成で、作品として非常に完成度の高い一枚だと思いました。
(秋山真三)
❶The Strokes 「Going Shopping」

コーチェラ2週目のパフォーマンスでも注目を集めた(必見!!)The Strokes、
6年振りとなる新作アルバムからの先行カット。前作『The New Abnormal』はグラミー賞を受賞し、10年代の空中分解の危機を乗り越えた彼らの集大成としても高く評価された一枚だった。当時個人的にどこか掴みづらいアルバムだなという印象もあったのだけれど、今聞き返すと沢山のアイデアが詰め込まれていて本当に凄いアルバムだなと改めて。
やはりThe Strokes一歩も二歩も先を行っていて、この捉え所のなさが魅力の一つなんだろうと自分は思う。前作と同じくリック・ルービンをプロデューサーに迎えた新作を、軽やかでどことなく2ndを彷彿とさせるこの曲を聴いて小躍りしながら待ちます。(遠藤孝行)
❷man/woman/chainsaw 「Nosedive」

今、個人的に最も注目している新人バンドのひとつが、ロンドンの6人組man/woman/chainsaw。
Black Country, New RoadやBlack Midiを輩出したWindmill周辺のコミュニティに連なる存在で、2022年前後のあのフレッシュな空気感を再び感じさせるバンドでもあります。
このシーンの特徴でもあるが、彼らもまた特定のジャンルに縛られず、インディロックからクラシック、さらにはポップスに至るまで幅広い影響を自然に取り込みながら独自のサウンドを組み上げている。その柔軟さは、同世代としてどこか納得感もありつつ、同時に新鮮な驚きもあり。
今回の楽曲は、シーケンサーが鳴り続けるミニマルな構造の中に、ヴァイオリンが印象的に絡むアレンジが特徴的だ。音数としては実験的な要素を含みながらも、全体としては驚くほどポップで洗練されていて、そのバランス感覚が非常に面白い。
8月には新作のリリースも控えており、今後公開されるであろう先行シングルも楽しみなバンドです。(秋山真三)
❸Bye Parula「I don’t know」

カナダ/モントリオール出身、2020年前後のパンデミック期に結成されたオルタナティヴ・ロックバンドBye Parula。
静かで美しいアルペジオに始まり、ドラマチックにサビになだれ込むこの曲は何度も繰り返し聴いてしまうほど、ビターな余韻と中毒性を持っている。メンバーそれぞれがフランス、チリ、イタリアにルーツを持ち、
その感性が折り重なることで、ファンクやディスコはたまたインディー感も自然に溶け合ってる。Khruangbinを少し歌ものに振ったようなというと少し乱暴かも。ただそのバランス感がこのバンドの魅力。
フルアルバムは6月。期待してます。(遠藤孝行)
❹GENER8ION 「STORM featuring Yung Lean」

GENER8IONとは、フランスの音楽プロデューサーSurkinと映像作家Romain Gavrasによるプロジェクト。この曲の強烈なMVは話題を呼び、自分も何度も繰り返し観てしまった。冒頭11分のワンカット長回しが圧巻のNetflix映画「アテナ」もこのコンビの作品。
Surkinといえば2000年代後半のフレンチ・エレクトロ・ムーブメントをJusticeらと共に牽引した一人。久々に名前を聞いたと言う人も多いはず。
自分もその一人。
無機質なビートの上をストックホルムのクラウドラッパーYung Leanの不穏で挑発的ヴォーカルが漂う「STORM Ⅰ」、ピアノに始まり男性コーラスが重厚に感情を引っ張っていく「STORM Ⅱ」。このプロジェクトが今後どのような展開になるのか見当はつかないが、目が離せないし、この曲(映像)が今年を代表する曲のひとつになるのは間違いないじゃないでしょうか。
(遠藤孝行)
❺modern woman 「Johnny’s Dreamworld」

ロンドンからman/woman/chainsawに続き、Modern Womanのデビューアルバム。
man/woman/chainsawよりもさらにアバンギャルドなポストパンクを志向しているが、共通してメジャーなアーティストからの影響を柔軟に取り込み、間口の広さを感じさせる点が印象的。
特にBjorkのような、音響とポップを横断するアーティストの影響を強く感じさせ、構成には初期Black Country, New Roadのような展開の自由さがあり、ボーカルの語り口にはDry Cleaningを思わせる距離感も感じられる。
その分、man/woman/chainsawのようなポップな衝動とは異なり、より抽象的で内省的な方向へと振り切っているが、その緊張感と実験性こそがModern Womanの魅力だと思う。ロンドンの現行シーンの中でも、より自由度の高い表現を提示している存在だと感じた。
隔月でお届けしているインディ・ロック・パーティ
「BURN BABY BURN」
次回は5/9(土)の開催です!
ぜひお誘い合わせの上ご来場下さい!
下北沢 sunsでお待ちしております。
2026年/5/9(土)
BURN BABY BURN vol.12
@下北沢 suns
18:00-
CHAGE ¥1,000+1 Drink Order
GUEST DJ
陸
Yuhi
HONOKA
DJ
遠藤孝行
秋山真三
