BURN BABY BURNセレクト3月おすすめ盤。
今月はアルバム3枚にシングル4枚そして、EP1枚をご紹介。
① KIM GORDON 『PLAY ME』

話題を呼んだ前作『The Collective』から2年、
ノイズ/エクスペリメンタルな潮流の中で鳴っていたあの作品はその後Model/ActrizやYHWH Nailgunなどが注目された事を考えると間違いなくインディバンドの矛先を示していたように思える。
今作『PLAY ME』は前作のノイズ要素を引き継ぎつつ全体的にポップそしてトラップぽいビートも特徴。
全体的に音色の感じは2010年代のベッドルームポップとかノスタルジックさを感じる音でKIM GORDON作品で今聴いてて一番馴染む音だと思います。(秋山真三)
②James Blake『Trying Times』

自身のレーベルから初のリリースとなる孤高のトラック・メイカーJames Blakeの新作。Lil Yachtyとのコラボ作から3年振り。近年プロデューサーとしての活躍もあり、自身が発明してきた斬新なサウンドも遠い昔のような気もしてしまうが、現在のポップ・ミュージックにおける彼の貢献度は計り知れない。7枚目(!)となる本作は、これまでの刺激的なサウンド・プロダクションは健在ながら、より親密度の高いソングオリエンテッドな仕上がり。「OASISもかなり聴いた」とインタビューで語るなど、ギターを中心とした楽曲も印象的。「Make Something Up」なんか酔って帰り道に聴いたら落涙してしまうかも。(遠藤孝行)
③.Pollyfromthedirt『The dirt pt.2』

イギリス・ダーリントン出身のシンガー・ソングライターPollyfromthedirtの2nd EPがとてもいい。常にマスクをしていて謎も多く、まだ情報も少ないアーティストなのだが、楽曲はインディー・フォーク×ノイジーなエレクトロニカという趣で、遊園地にある歪んだ鏡のように、どこか寂しげで、人懐っこい。アコースティック・ギターの音色が美しく印象的。NMEの「2026注目新人(NME 100)」にも選出され、次世代の一人として今後さらに注目を集めそう。(遠藤孝行)
④Avalon Emerson 『Written into Changes』

ベルリンのテクノシーンでキャリアを築いてきたAvalon Emersonによるバンドプロジェクト“& The Charm”の2作目。前作の内省的でベッドルーム的な質感から一転し、インディロックの"Jupiter And Mars"やLANA DEL RAY系譜に入りそうな"Earth Alive"ブレイクビートを取り入れた“Eden”や、90年代初頭のダンスロックを思わせるグルーヴなど、クラブミュージックの要素を内包しながらも、バリエーション豊かで聞き応えある一枚です。
中でもお気に入りの"Jupiter And Mars"を聞いて欲しいです。(秋山真三)
❶ Dethcrash 「NYC」

Dethcrashはこれまでスロウコア的なロックを鳴らすバンドというイメージが強かったですが、今作のこの曲では少し違った景色が見えてきます。
2023年のWednesday『RAT SAW GOD』にも通じるようなアメリカーナ的な広がりや、Bruce Springsteen『Thunder Road』、さらにはケルアック『オン・ザ・ロード』を思わせるロードムービー的な風景が立ち上がる一曲で
そうした要素は、昨年のGeeseやBIG THIEFのようなウエストコーストロックの再解釈、ともどこかで接続しているように感じる(両者NYのバンドではありますが)。その意味で、この曲は今のタイミングにぴったりとハマるロック・アンセムのようにも思います。
特にこの曲が素晴らしかったのでアルバムでなくシングルでレコメンドです。(秋山真三)
❷iceage 「star」

Iceageにとって約5年ぶりとなる新曲。
これまでもVo.のElias Rønnenfeltによるソロプロジェクトは取り上げてきたが、初期の荒々しいポストパンクから出発したこのバンドが、今作では明らかにそのソロ作品に通じる方向へと接近しているのが印象的です。
かつての衝動的で切迫したサウンドから一歩距離を取り、今回はよりロマンティックで開かれたアレンジへとシフトしている様に思います。
(秋山真三)
❸ Lime garden 「ALL BAD PARTS」

UK・ブライトン出身のLime Gardenの先行シングル。
これまでシーケンサーを取り入れたオルタナサウンドを鳴らしてきた彼女たちだが、「23」で見せたポップでリズミカルな感触をさらに推し進めるように、本作では思い切って四つ打ちへと振り切っています。
軽やかでダンサブルなビートに、クールで距離感のあるボーカルが重なり、ポストパンク的な質感を残しつつも、よりクラブ的で開かれた方向へと進んでいる印象。
今年のシーンの中でも印象的なアンセムになり得る一曲だと思います。
(秋山真三)
❹Mary in the junkyard 「Crash Landing」

サウスロンドンを拠点に活動するMary in the Junkyard。どこかBig Thief以降の内省的なフォークの流れを感じさせながらも、サウンドはよりオルタナティブロック寄りで、PJ HarveyやSonic Youthを思わせる質感もある。歪んだギターと不安定に揺れるボーカルが、静けさとノイズのあわいを行き来するのが印象的だ。
数年前にWindmill周辺でのライブ映像がYouTubeに流れてきたのをきっかけに注目していたが、ソングライティングや展開も着実に洗練されてきている印象だ。1stアルバムのアナウンスもあり、今年を代表する一枚になる可能性を感じさせる。(秋山真三)
隔月でお届けしているインディ・ロック・パーティ「BURN BABY BURN」
次回は5/9(土)の開催です!
ぜひお誘い合わせの上ご来場下さい!
下北沢 sunsでお待ちしております。
2026年/5/9(土)
BURN BABY BURN vol.12
@下北沢 suns
18:00-
CHAGE ¥1,000+1 Drink Order
GUEST DJ
陸
Yuhi
HONOKA
DJ
遠藤孝行
秋山真三
