①cardinals 『masquerade』

今月の個人的BEST ALBUMはso young Recordsからcardinalsの1st album。
singleはこれまでにも何度か取り上げてきましたが、albumとして通して聴くことで、これまでの彼らのsingleまでの繋がりをはっきり感じました。
アコーディオンから立ち上るアイルランド伝統のケルト的な響きや、前半で強く印象に残るタイトル曲「Masquerade」は、60年代のトラディショナルなロックの気配すら感じさせます。しかし後半に進むにつれて、サウンドは90年代オルタナティヴやシューゲイズ的な質感へとじわじわと変化し。
良い意味でも悪い意味でも
時に伝統的にやり、時に時代も歴史も裏切って見たり我々の世代のロックなのだと思うアルバムでした。(秋山真三)
②Joji『Piss In The Wind』

Joji待望の4thアルバム。前作より約4年振り、今回は88risingではなく自身のレーベルからのリリース。くぐもったローファイなプロダクションと内省的なメロディは健在。どこまでも美しいその空間の中に表れる独自のユーモアと平熱でありながら胸をつく歌声が聴くものを惹きつける。これまでの作品と比べると新機軸はそこまで見当たらないものの、100 gecsのDylan Brady等を迎えた「Soujourn」やエネルギッシュでノイジーな「PIXELATED KISSES」などありつつ、アルバムは全体的にまとまりがあり、聴いていてとても心地いい。(遠藤孝行)
③whitelands 『sunlight echoes』

londonからwhitelandsの3枚目
『sunlight echoes』昨年出ていた1曲目の先行single。 heat of summerで彼らのことを知ったのですが個人的には去年のthe tubsにつながる様なネオアコ的な軽やかさを感じます
tubsとの違いはよりwhitelandsの方がドリームポップ感と90sのオルタナロック味を感じるところですかね、中々こうゆう質感のギターポップにで会えてないので気持ち良い一枚でした。(秋山真三)
④mandy indiana 『URGH』

マンチェスターから登場したMandy, Indianaの2ndアルバム。
昨年はニューヨークからModel/ActrizやYHWH Nailgunといったノイズ/ポストパンクの身体性を強く打ち出すバンドが現れ、さらにロシアのポストパンク的ロックも含め、硬質で圧力のあるサウンドがひとつの流れを形成していたように感じます。その中で今回、マンチェスターからMandy, Indianaのような音響的で抽象度の高いバンドが現れたのは面白い流れだと思います。
個人的にはbilly wood客演の一曲がお気に入りです。
聞けば聴くほど何故か個人的にCharlie xcxと交わる様に感じたりthe dareみたいな展開になったら面白いなと思いました。(秋山真三)
❶My New Band Believe 「Numerology」

Cameron Picton(ex-Black Midi)の新曲は、「Lecture 25」に続く2枚目のシングル。
昨年のGeordie Greepのアルバムを聴いて以降、両者がラテン的要素を含んだスケールの大きいロックへ向かっていることを考えるほどに、Black Midiが解散した理由は、聴けば聴くほど分からなくなります。
ただ確実に言えるのは、自分の中でBlack MidiをどこかGeordie Greepのバンドとして捉えていた部分があったということで。その認識が彼が出すシングル2曲のソングライティングと表現のスケールのデカさCameron Pictonの才能に驚いています
前回シングルが出た時点で、彼が3ピースで演奏しているこの曲をyoutubeで聞き正直そこまで強い印象は持たなかったのですが。今回のバージョンでここまで楽曲が化けたことを考えると、今年リリース予定とされる1stアルバムには期待しかないです。(秋山真三)
❷The SOPHS 「Sweetiepie」

昨年リリースされたシングル「Sweat」は、個人的にも年間でも上位に入るほど印象に残る一曲だったThe Sophs。3月発売予定のアルバムに向けてすでに6曲ほどが先行配信されており、「Sweetiepie」やタイトル曲「GOLDSTAR」を聴く限り、昨年のSports Teamにも通じるような、Libertines以降のUKギターバンドの系譜に連なる作品になりそうです。
一方で、「Sweat」が持っていた4つ打ち的な初期Sorryにも繋がるようなダンス寄りインディの側面を考えると、アルバムの中でその曲がどのような位置づけになるのかも楽しみです。個人的には今回の「Sweetiepie」の方がより好みで、バンドのソングライティングの魅力が素直に出ているように感じる。MVも是非観て下さい。(秋山真三)
❸ the last dinner party 「let's Do it again」

Arctic MonkeysやBig Thief、Fontaines D.C.などが参加する豪華なチャリティアルバム『HELP (2)』。話題性は高い一方で、正直そこまで大きな期待はせずに先行シングルを聴きましたが。
しかしその中で、The Last Dinner Partyのこの楽曲は個人的にバンドのベストソング級だと感じた一曲てした。全編を通して初期David Bowieを思わせる華やかさと ドラマチックな空気をまといながら、ギターソロにはQueenのBrian Mayを強く想起させるフレージングが現れる。終盤の展開も含め、80年代ロックへのリスペクトがかなり露骨に表れている点が印象的です。
(秋山真三)
❹ The Orielles 「Tears Are」

UKハリファックス出身3人組インディロックバンドThe Orielles。22年の『Tableau』以来となるアルバム『Only You Left』からの先行カット。冒頭力強いギターリフが牽引し、途中ノイジーに回り道をしながら宇宙に飛び出し、囁くような浮遊感のあるヴォーカルに導かれ、また別のポップな草原に着地するマジカルな5分間。実験的でありつつポップ、バンドの成熟と無限の広がりを感じさせる。今月リリースされるアルバムが楽しみ。(遠藤孝行)
❺Friko 「seven Degrees」

前作が日本でも猛烈な話題を呼び、(体感としてはここ数年でもトップクラスの盛り上がりだったのでは)フジロック来日までのスピード感も印象的だったFriko。
前作にあったBright Eyesや初期Black Country, New Roadを思わせる叙情性はそのままに、今回はどこかThe Beatles「Hey Jude」のようなシンガロングを誘う、口ずさみやすいポップ感が加わっている。バンドのスケールがさらに開いたような印象を受ける一曲です。(秋山真三)
次回BURN BABY BURNは3/15(日)の初の日曜日開催です!
ぜひお誘い合わせの上ご来場下さい!下北沢 sunsでお待ちしております。
2026年/3/15(日)
BURN BABY BURN vol.11
@下北沢 suns
18:00-22:30
CHAGE ¥1,000+1 Drink Order
GUEST DJ
RIN
上原壮太郎
DJ
遠藤孝行
秋山真三
