秋山真三
①Jim Legacy 「Stick」
②Jerkin Fendrix 「Together Again」
③Elian Ronnenfelt 「My Suitor」
④Caroline 「Total Euphoria」
⑤Racing Mount Pleasant 「Your New Place」
⑥The New Eves 「Cow Song」
⑦LifeGuard「It Will Get Worse」
⑧Rex Orange Country「Take A Drive」
⑨Loyle Carner「In My Mind」
⑩Cardinals 「Masquerade」
今年、自分にとって特に面白かったのは、Loyle Carner や Little Simz に代表される、UKヒップホップ・シーン。
その流れの中で強く印象に残ったのが、XLから『Black British Music』を掲げてリリースされた jim leのリードシングル「Stick」でした。この曲は音像は明らかに Bon Iver 的で、非常にシンプル。今年を思い返した時、象徴的なシングルでした。
もう一つ今年特筆すべきだったのは、Jerskin Fendrix の群を抜いた傑作と、Elias Rønnenfelt による大量リリース(My Suitorはカバーですが彼のリリースだと最も好きだったので選びました)。特にJerskin Fendrixの、ピッチを不安定にした感情表現は、今年の音楽シーンにおける一つの“大発明”だったと思います。
そこから自分の関心は、The Velvet Underground 的な不協和音感覚へと自然に接続していき、さらに自分の大好きな Bright Eyes や Black Country, New Road のようなアンサンブルを重視した音楽へと広がっていった。そうした文脈で言えば、caroline は前作から明確に覚醒したアルバムを完成させており、インディ・ロックという枠組みの中では The New Eves の存在が特に強く印象に残った一年でした。
遠藤孝行
①Dijon - Automatic
②Turnstile - I CARE
③Black Country, New Road - Basties
④ALLDAY PROJECT - FAMOUS
⑤Rich Brian - Ma
⑥Japanese Breakfast - Picture Window
⑦Obongjayar - Not In Surrender
⑧TAME IMPALA - Dracula
⑨The Sophs - SWEAT
⑩Wednesday - Phish Pepsi
2025年よく聴いた10曲。
Dijonはアルバムの聴く度に新しい発見があって、繰り返し聴きました。心地よさの中に楽しみがあるという感覚が新鮮で、今年NO.1かなと思ってます。他アルバムだとWet Leg、Whitney、Blood Orangeをよく聴きました。Wet Legはシングルはピンときてなかったんですが、アルバムは良き意味で相変わらずで素晴らしかった。
OASIS来日、マニの訃報もあり、旧譜を聴き漁り思い出迷子になった時期もあったんですが、、Black Country, New Roadには改めて勇気をもらったし、唯一KPOPのALLDAY PROJECTにはドキドキさせられて、25年も振り返るといい曲多かったなと思います。引き続きこちらでもたくさん新譜を紹介していきますので、是非チェックよろしくお願いします!
遠藤孝行BEST MOVIE 2025
1.クィア / QUEER
2.WEAPONS / ウェポンズ
3.エディントンへようこそ
4.ニッケル・ボーイズ
5.今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
Dijonも出演していた「ワン・バトル・アフター・アナザー」ももちろん良かったのですが
、ポール・トーマス・アンダーソン大好きっ子としては、これまでの作品の衝撃と比較すると、、という所があったので、すみません。あえて外させて頂きました。ただ今回の携帯電話のくだりしかりPTA作品は電話シーンでいい場面が多いなと改めて。1位グァダニーノ監督の「クィア」は今年だと「アフター・ザ・ハント」の方が良かったという方も多いかもですが、「2001年〜」のオマージュのようなラスト含めてやりたい放題にやってる本作が刺さりました。「ニッケル・ボーズ」は切り替わるpov視点からだんだん進み始める物語の心地よさと同時に湧き上がる気味悪さが何とも言えない気持ちになる名作。「今日の〜」は絶対好きじゃないだろうと思って観始めたのですが、ラストに2回同じ曲をそのままかけるという所にやられました。2026年は真三と「マーティ・シュプリーム」が楽しみだねって話してます。
秋山真三 BEST movie BEST5
1.名もなき者
2.マキシーン
3.テレビの中に入りたい
4.クィア
5.顔を捨てた男
今年は例年に比べて観た映画の本数自体は多くなかったものの、一本一本が強く印象に残る作品ばかりだった一年でした。
ベストに選んだのは『名もなき者/A Complete Unknown』。
ボブ・ディランがニューヨークにやって来てから「Like a Rolling Stone」に辿り着くまでを描いた物語です。後半にやや端折った印象は否めませんでしたが、ディランを演じたティモシー・シャラメが船を追いかけ、金網を掴むあのシーンは、今年を振り返ったときに真っ先に思い出すベストシーンでした。
続いて印象に残ったのが『マキシーン』と『テレビの中に入りたい』。
そして惜しくもベストには入れられませんでしたが、『愛はステロイド』も忘れられない一本です。3作のサウンドトラックが持つ80s的な質感は、今年の自分の音楽の聴き方や方向性にかなり大きな影響を与えたと思います。
なかでも『テレビの中に入りたい』のサウンドトラックは、Apple Musicで今年もっとも再生したアルバムになりました。
そして『クィア』。
以前からウィリアム・S・バロウズの原作を読んでいたこともあり、今年いちばん映画化を楽しみにしていた作品でしたが、原作通りのぶっ飛び方で、むしろ安心しました。今年あらためて観直したい映画の一本です。
同時期にバロウズのドキュメンタリーも観に行き、ビート・ジェネレーション関連の本を集めるようになり、その流れで再びディランと向き合う時間も増えました。
振り返ってみると、今年は映画を起点に音楽や文学へと関心が連なっていく、そんな一年だったように思います。