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【25年9月】BURN BABY BURN recommend.

BURN BABY BURN MAGAZINEINDEPENDENT MUSIC WRITING / 2025.10.06
FULL ARTICLE / 2025.10.06

こんにちは真三です
9月のレコメンドです
直近はhorsegirlのライブに行きました!
めちゃくちゃ良いライブの話はしたいですが置いておいて今回はアルバム6枚と3曲をレコメンドしました!
今月はいい新譜が沢山あったので多いです

【ALBUM】

①Geese 『Getting killed』

アートワーク
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ブルックリン発の4人組、Geeseの新作『Getting Killed』は、いよいよバンドとしての次の扉を開いた感じがする一枚。前作『3D Country』でも70年代ウェストコースト〜ブルースロックの色濃い影響を結構なクオリティで自分たちなりに咀嚼していましたが、今作ではその枠を抜け出し、もっと自由で新鮮な形へと変貌しています。
リード曲「Taxes」ではthe rolling stonesの『悪魔を憐れむ歌』を思わせるパーカッションとグルーヴ感が炸裂しつつ、「Cobra」や「100 Horses」ではよりポップな側面が表に出てきて、彼らの振れ幅がぐっと広がった印象。ルーツに根ざしながらも時代の感覚が加わったようなロックは、70年代のブルースロックとは明確に異なる新しいブルースと呼べると思います。
ちょっと大げさかもしれないけれど、「これは後年になって名盤として語られるのでは?」とす
ら思わせる、そんな手応えのあるアルバムです。
(秋山真三)

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②Big Thief 『Double Infinity』

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2025年の「一番聴いたアルバム」になる予感しかない。
Big Thiefが6作目にして辿り着いたのは、完璧さでも、実験の果てでもなく、“整ったゆらぎ”だったのかもしれない。
前作がthe beatlesのホワイト・アルバム的な、自由でスケッチ的な雑多さ(それも魅力だった)を持っていたのに対し、今作には異様なまでの統一感がある。けれどそれは窮屈さではなく、むしろ深く呼吸できるような聴き心地の良さに繋がっている。
特筆すべきは、ドラムの音。全編を通して録音の空気感が揃っていて、それがアルバム全体のムードを下支えしている。
Adrianne Lenkerの歌は相変わらず“祈り”のようで、「Los Angels」や「No Fear」は、これまでの系譜にあるBig Thiefらしさをより洗練された形で提示していると思います。
けれど、それだけでは終わらないのが今作の面白さ。
「Incomprehensible」では、イージーリスニングとエレクトロニカのあいだをすり抜けるような新しい音像を提示しており、この濃淡のつけ方が、彼らなりの新しいアプローチとして機能している。アルバムとしての完成度と、そこに漂う素朴さや実験精神。
その両方を保ったまま、このバンドはまたひとつ階段を上った。そんな印象の一枚です。
(秋山真三)

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③GANS 『Good for the Soul』

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イングランド出身の2人組GANSによるデビュー・アルバムは、Dry CleaningやYard Act以降のUKポストパンクの流れを確かに感じさせながらも、彼ら自身のユニークな質感が際立つ一枚。
特に「Far and Wide」では、Talking Heads〜Liquid Liquid的なポリリズム感と、語り口調のヴォーカル+ダンス・ビートの組み合わせが強烈に印象に残る。Yard Actのような語りとグルーヴの親和性がありつつも、ギターの音質やトーンにはFat Dog周辺に通じる“おバカ感”もにじんでおり、ここ数年のUKシーンの要素がぎゅっと詰まったような作品。
ポストパンク・リバイバル以降の空気を巧みに咀嚼しながら、新たな切り口で提示するGANS。間違いなく今注目すべきニューカマーです。(秋山真三)

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④Mark William lewis 『Mark William lewis』

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Bar Italiaの元ドラマー。A24 Musicからリリースされた、Mark William Lewisの話題の初アルバム。
正直、初ソロとは思えない完成度。聴いてまず感じるのは、「Mark William Lewis」というサウンドがすでに出来上がっていること。その音像は非常に多層的で、チープで親密なインディロックの質感をベースにしながら、Everything But The Girl的なソフトロック〜ブルー・アイド・ソウル的な温もり、そしてドリームポップ的な浮遊感や映画音楽的なムードまで。
ときおり、Bar Italia由来の冷めた美学や語り口的なヴォーカル処理も顔を覗かせますが、それはあくまで出発点のひとつという印象。
「Still Above」や「Tomorrow is Perfect」になどのメロディは静かで繊細、なのに耳に残るキャッチーさ良きです。(秋山真三)

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⑤Tchotchke 『Playin`Dumb』

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NYのガールズ・トリオ Tchotchke による、2枚目のスタジオアルバム『Playin’ Dumb』。前作に続き、The lemon twigs がプロデュースを手がけた今作も、彼女たちの持つ ヤンチャなロック感が前面に出た魅力的な一枚。
ギターの鳴りやコーラスの作りは、Phil Spector周辺のガールズグループ(The Ronettesなど)というより、The Shangri-Las的な不良性とメロドラマ感のあるムードを想起させます。特に惹かれたのは、60sバンドたちの内省的さ感じさせるトーン。Lemon Twigsで言えば「A Dream Is All I Know」、Beach Boysなら「Surf’s Up」のような、胸の奥にじんわり染み込む美しさがある。特に「The Games」や「Now I Love You」では、そうした内面に潜るような陰りとポップのバランスが絶妙で、今年リリースの60sチックなのアルバムではめちゃくちゃ上位に来るのではないでしょうか。(秋山真三)

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⑥CHAEYOUNG 「LIL FANTASY vol.1」

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K-POPグループTWICEのチュヨンによる初のソロアルバム。東京を拠点に活動しているネオソウル〜インディ・バンドGliiicoを迎えた1曲目から、キラキラした極上のベットルームポップ集のような佇まい。
Gliiicoとのコラボというのが驚きだったのだが、そのGliiicoのTAME IMPALAを彷彿とさせるような、空間あるサウンドと少し気怠そうなヴォーカルとのバランスは絶妙で、聴いている僕たち/私たちをどこかへ連れ出してくれる。グループではラップを担当する彼女だが、ダークで強烈な「RIBBONS」ではラップも聴かせてくれる。アルバムは様々な顔を見せながら9曲20分という短さ。おすすめです。(遠藤孝行)

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【single】

❶Jerskin Fendrix / Together Again

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来たる新作 Once Upon A Time… In Shropshire からの先行シングル。
『哀れなるものたち』の音楽を手がけたことでも知られるJerskinですが、これまでの彼の作風といえば、80sチックでややピッチの怪しいシンセや、歪で不穏なアンサンブルの印象が強かったはず。ところがこの曲ではピアノ一本の弾き語りというミニマルなアプローチ。それでも一聴して彼だと分かる、“怪しさ”と“演劇的なエモーション”は健在です。
特に声の使い方 むき出しの感情をぶつけるような歌い方は、famousや元Black Country, New RoadのIsaac Woodを思わせるものがあり、非常に胸に迫る。最近YouTubeでWindmill(ロンドンのライブハウス)でのピアノ弾き語り動画が公開されていて、先行曲「Beth’s Farm」「Bella」や、まだ発表されていない新曲の数々が披露されていますが、これが本当に素晴らしくて、自分はずっとリピートしています。
「Together Again」はその最後に演奏されていて、このバージョンを聴いて彼の次作に対する期待が一気に高まりました。(秋山真三)

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❷Home Counties 「Meet Me In The Flat Roof」

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10月に2ndアルバムをリリースする、ロンドンの6人組インディーロックバンドHome Countiesのニュー・シングル。先行された曲もそれぞれ良かったけれど、この新曲も素晴らしい。Hot ChipやLCD Soundsystemのライブメンバー(ギタリスト兼シンセサイザー)としても知られるAl Doyleをプロデューサーに迎えよりエレクトロニックに。シンセが引率するこの曲は、切なさを残しつつ後半に向けて少しずつビルドアップして行く。サビで入るロイスのコーラスもいい。アルバムが楽しみです。
(遠藤孝行)

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❸ Rex Orange country 「Take A Drive」

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Rex Orange Countyが約1年ぶりにリリースした新曲「Take A Drive」は、彼にとって実質的な再出発の一歩ともいえる重要なシングル。
2022年には性的暴行容疑により一時活動停止という深刻な状況に見舞われましたが、その後すべての容疑は不起訴処分となり、2023年にはアルバム『The Alexander Technique』をセルフリリース。ただしプロモーションは最小限で、本人の内向的なモードが色濃く出た静かな作品でもありました。
それに対して、今作「Take A Drive」はPharrell Williamsをプロデューサーに迎えたカムバック感あるシングルです。
非常にシンプルながら、エレピを中心としたサウンドと優しいメロディで、“まさにRexらしい”温かみと親密さに満ちた仕上がり。
個人的には、Rex Orange CountyはTyler, The Creatorの『Flower Boy』での共演や、Clairoと並んでベッドルーム・ポップの重要人物として位置づけています。同世代の中でそう語り合う機会は多くなかったけれど、個人的には今作を聴いてあらためて「彼はやはり特別な存在だ」と再認識しました。(秋山真三)

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今月もレコメンドありがとうございました
まだ11月のBURN BABY BURNのお知らせはないのですが11/8(土)に開催します
スケジュール空けておいて下さい!

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