BBB MAG. / RECOMMEND2025.09.01 — TOKYO

【25年8月】BURN BABY BURN recommend.

BURN BABY BURN MAGAZINEINDEPENDENT MUSIC WRITING / 2025.09.01
FULL ARTICLE / 2025.09.01

8月もレコメンドやってきました!
今月はアルバム5枚とシングルが2枚です。

【ALBUM】
①The New Eves   『The New Eve Is Rising』

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今月のベストアルバムはこれ。2021年にブライトンで結成された4人組の若手バンドによる、待望の1stアルバムです。
一言で言えば 
『まるで Velvet Underground の1stと、もう一度新たに出会い直したような感覚。』
チープでざらついたヴァイオリンやチェロの響きに、Velvets由来の土臭さ。そしてその中に、Patti Smith や The Fall を思わせるポストパンク的な鋭さも感じられます。
直近の例で言えば、Horsegirl の2ndが別方向から「Velvets性」を探っているのに対し、この作品はもっと生々しい形で実現している、と引き合いに出せるかもしれません。
ライブ映像や編成も一筋縄ではなく、只者ではない感があります‥是非チェックしてください

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②Nourished by Time『The Passionate Ones』

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こちらも今年のベスト候補。
Nourished by Timeによる2ndアルバムです。
サウンドの核にあるのは、80s感の漂う少しチープなシンセサイザーと、時にわざと不安定に聴こえる“怪しい”ピッチ。その質感には、引き合いに出すのは大胆かもしれませんが、大貫妙子『Sunshower』のシティポップに潜むざらつきみたいな音色にも共通点を感じます
比較対象を挙げるなら、Jockstrap や Jerskin Fendrix『哀れなるものたち』サントラのような実験的な音像。ただし Nourished by Time はそこからさらにもう一歩進んで、より直接的に“ポップ”へと昇華している。ダークで奇妙な質感を残しながらも、メロディはしっかり耳に残る、そのバランスが本当に面白い一枚です。

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③Royel otis 『Hickey』

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遂にリリースされた待望の2ndアルバム。
フジロックにも出演したオーストラリアの Royel Otis です。
個人的に彼らの曲で特に好きなのは、2023年のシングル「I Wanna Dance With You Tonight」。ネオアコ感のあるギターが心地よく響く彼ららしい曲で、Royel Otisの魅力を強く感じました。
ただ、前作のアルバムではその要素がやや薄れていて、自分としては少し距離を置いていたところもあります。
しかし今作では、「Car」や「Moody」といった前作「Fried Rice」の流れを汲む曲もありつつ、「Come On Home」や「Torn Jeans」のようにネオアコ的な路線がしっかりと戻ってきた。アルバム全体としては落ち着いたトーンや80s的なシンセの質感が増え、どこか Clairoの新譜 とも通じるようなムードを感じます。
そして何より一曲目「I Hate This Turn」が圧倒的。今年のベストソング候補と言っていいほど気に入っています。

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④Dijon『Baby』

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ジャスティン・ビーバーの新作にも参加しているR&BアーティストDijon の2ndアルバム。話題にはなっていたので、もう聴かれた方も多いのでは?1曲目の「Baby!」から極上の心地よさと同時に押し寄せる不安定にカットアップされたサウンド・コラージュにやられる。ただ情報量も多く難解な作品かと言われると、どこかキャッチーで抜けるような軽さもあって何度も聴いてしまう。ゴスペル感がありリッチな「HIGHER!」、煌びやかな80’sシンセポップ「Yamaha」、今年ベストソングかも、、ダイナミックでエモーショナルな「Automatic」。2025年を代表する1枚なのは間違いないかと。

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⑤ Rich Brian『WHERE IS MY HEAD?』

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インドネシア系アメリカ人ラッパー、シンガーソングライターRich Brianの最新アルバム。88risingや21年bbno$とのコラボ曲「edamame」等々、なんとなくチェックはしていたんだけれどこんな良いとは。すみません。今年のベスト候補。特に中盤から後半にかけて。ラップアルバムというより、サイケデリック、インディ、トラップを掛け合わせたような。穏やかなんだけどユニーク。昨年よく聴いたRMのアルバム「Right Place, Wrong Person」を思い出しました。1曲目から2曲Toro y Moiとのコラボ曲「Body High」へと続くアルバム冒頭も絶品。

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【SINGLE】
❶elias ronnefelt   「My Suitor」

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2曲目の 「My Suitor」 が圧倒的に良かったのでレコメンです。
もうそろそろ「Iceageのヴォーカル」という前置きも不要になりつつある気がする Elias Rønnenfelt。彼らしい、浮遊感のあるチープなギターが印象的に響きます。
原曲はベルギーのアバンギャルド・バンド Bernthøler が1983年に発表した楽曲(聴くと結構 The New Eves に通じる雰囲気もあります)。今回のカバーは大幅なアレンジ変更こそないものの、どこか不安定で、オリジナル以上に胸をざわつかせるような仕上がり。
これは僕個人として、今年のベストソングに挙げたい一曲です!

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❷Wednesday『Bitter Everyday』

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9/19にニューアルバムがリリースされるWednesdayから届いたシングル。今年1月の「rocki'on sonic」でLIVEを観た方も多いのでは?カントリー×シューゲイズと評される事も多いバンドだけれど、この曲はグランジ色の強い荒々しくもストレートなナンバー。曲の良さはもちろん、カーリーの揺れ動くようなヴォーカルが素晴らしい。アルバムに先駆けてリリースされた4曲はいずれもバラエティ豊かで、同じく9月に発表されるBig Thiefのアルバムと共に本当に楽しみ。

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